1月3日(土)お正月イベントリポート!VOL.2
今年は元旦の朝から雪が降り、
お客様も例年にくらべると出足は遅かったですが、
三か日の工芸館は3000人近くのお客様にお越しいただきました。
ふるまいのココアも、1日20食限定の博多雑煮もお昼にはなくなり、
午後から賑わうという状況でした。
現在開催中の「伝統工芸×モダン」展。
今日は博多水引のご紹介をします。
水引は、和紙をこよりにした紐をよりが戻らないよう水糊を引いて乾かし、
固めたことから「水引」と呼ばれるようになったといわれています。
その起源は、約1400年前の飛鳥時代にさかのぼります。
遣隋使・小野妹子が帰国した際、隋からの答礼使が持参した貢物に
航海の無事を祈ってつけられた紅白の麻紐が結ばれていました。
それを宮中にそのまま献上したところ大変喜ばれ、
以来、神への献上品には紅白の麻紐を結ぶ習慣が生まれたといわれます。
また、神さまとの縁を結ぶために水引を掛けるようになったともいわれます。
江戸時代になると和紙の普及とともに庶民の生活にも水引が定着。
明治時代には鶴亀や松竹梅などの立体的な水引細工が考案され、
華やかな結納飾りや祝儀袋、美術工芸品などが作られるようになりました。
水引にはさまざまな結び方があり、最もよくつかわれている「あわじ結び」は
一度結ぶとほどくことができず、両端を引っ張るとさらに強く結ばれることから、
末永いおつき合いをとの願いが込められているそうです。
「博多水引」は、結納品をはじめとする、デザイン豊富な作品を作られている、
「ながさわ結納店」さんの作品で、今回お正月にちなんだ縁起ものの作品をお願いしたところ、
なんともすばらしい技術の結集「孔雀」と「松竹梅」をご用意していただきました。
「孔雀」は幸運をもたらせてくれる縁起ものでもあり、
その孔雀の高貴で品格のある姿を見事に表現しています。
すべて手づくりで1本1本丁寧に心を込めて作っています。
また、多くの縁起ものとして表現される「松竹梅」は、
博多水引ならではの飾り方、博多曲物とコラボして飾りました。
博多曲物の絵柄 「松竹梅」と合わせてご覧ください。
「博多曲物」は柴田玉樹さんの作品です。
このように博多水引は多くの人に幸せと縁を結んでいます。
是非、目の前で、”圧巻”の作品をご覧下さい!