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最新情報

2015.01.02イベントカレンダー

1月2日(金)お正月イベントリポート!

明けましておめでとうございます。

本年もはかた伝統工芸館を宜しくお願いいたします。



1月1日から3日までは、朝8時から開館し、
はかた伝統工芸館おもてなしイベントとして、
先着200名様にあたたかいマシュマロ入りココアをふるまっています。



喫茶「珈也」では、ごりょんさん特製「はかた雑煮」を1日20食限定で販売し、
どちらもお昼頃には完売しますので、お早目にお越しください。

そして1階の企画展示室では、博多のお正月飾りを博多の伝統工芸品で展示する
「伝統工芸×モダン」展を開催中です。

お正月にまつわる縁起物や干支もの、おめでたいものをテーマに、
博多織・博多人形・博多張子・博多曲物・博多水引・博多畳の作家さんによる
“こだわり”のいいものを展示・販売しています。

今日は、その中の博多人形をご紹介します。

「祝福」永野繁大 作
福岡女学院のメイクイーンのイベントの中で、メイクイーンを祝福している女学生を
モデルに制作。自他ともに認めるセーラー服にこだわりを持った異色の人形師。



「寿未」髙山髙夫 作
来年の干支・未を刀つばで表現。現在、博多人形で刀つばを表現する作家は高山氏のみ。



「しゃぼん玉」髙山髙夫 作
森の妖精がりんご畑に現れ、りんごの上で自由奔放に遊んでいる様子を表現。
りんごの質感は本物と思わせるほど写実的に表現されています。



「金彩大黒」梶原正二 作
彩色に様々な金属(アルミニウムや銅)を使ったため、“金彩”と名をつけました。
大黒様にはうちでの小槌、福袋などの縁起ものを身につけ、
金色の色彩で、めでたさを表現しました。
みなさんに福が訪れるように願いを込めて制作しました。



「羽衣」 西山陽一 作
能は継承されている演劇としては世界最古といわれる日本独自の舞台芸術で、
世界無形遺産に指定されています。
その能の「羽衣」という演目の“天女の舞”を舞っている姿を人形として表現しました。
※HPトップページに掲載中

「だるまるだ」 西山陽一 作
江戸時代、上下を逆さまにしても人間の顔に見える技法「だまし絵」「上下絵」を
参考にして平面を立体にして写実的に表現しました。
博多人形はあまり手に取ることはしませんが、
この作品は手に取って上下の顔の表情を楽しんでもらいたいという想いで制作しました。



「未之神」 西山陽一 作
干支人形を年中飾れるように、干支らしいデザインではなく、
「神の羊」という縁起ものとして飾る作品を制作しました。
一年中みなさんの願いを叶えてくれる守り神として飾っていただければと思います。


「大福茶(おおふくちゃ)」 松尾吉将 作
大福茶とは、新年に欠かせないたいへん縁起の良いお茶です。
その昔、都で疫病が流行った際に、ある高僧が梅干しと昆布の入ったお茶をふるまい、
人々の苦しみをすくったそうです。
それにあやかり、時の天皇も年の初めに、梅と昆布の入ったお茶を服するようになり
、「皇服茶」と呼ばれていたものが幸福につながり、「大福茶」となったと伝えられています。
お多福さんの着物と羽織の柄、お茶の中の縁起もの・梅干しと合わせて松竹梅を表現してみました。
「お多福さんの持つ新年をお祝いする心を、
またそのご利益を見ている方にもおすそわけできれば」という想いで制作しました。



「祝い羽子板」 松尾吉将 作
お正月の縁起ものとして羽子板は、無病息災のお守りの意味があります。
お正月飾りとして、全国の郷土干支玩具を十二支そろえ、羽子板に表現しました。



「福寿草」 七五三吉(髙野幸博) 作
平成7年 新製品開発展 優秀賞受賞作品。
福寿草のつぼみの周りに、蝶々がたわむれている様子をイメージしました。
福寿草のつぼみの中にある、花びらの1枚で顔を表現し、魂を吹き込みました。



⑧「楼蘭」 稲富昭満 作
平成5年 第44回新作博多人形展 通商産業大臣賞受賞作品。
砂漠に消えた都市「楼(ろう)蘭(らん)」。
その楼蘭に生存していたといわれる「楼蘭の美女」を追い求め、
彼女の生前の姿を再現するために3年かけて制作。
その時代で生活していたであろう、クルド人の彫の深い顔立ちで男女をイメージ。
人形の台には砂漠を描き、砂嵐の中で男女が寄り添う姿を表現しています。
博多人形の特徴である白い肌と白い美しさ。
その美しさや艶を見事に表現する製法、胡粉彩色が伝統的に受け継がれています。
この作品は、20年以上前に考えて作ったそうです。
“あえて余計な色は入れず、純白にこだわる“その感性は、
20年前から今もなお変わらず守り続けています。
どうぞ、360度あらゆる方向からその“こだわりの白さ”をご覧ください。