2020.07.21
2020.7.21 【リポート】「絲衣司 紫と茜物語」リポートVOL.4
「絲衣司 紫と茜物語」リポートVOL.4
今日は「茜」で染色した絲について紹介します。
茜は根が赤いことから「あかね」と名付けられました。
その根は浄血、解毒、強壮の作用があるとされ、
古くから赤色の染料としても使われてきたそうです。
日の丸の赤は「茜」の染料で染められているそうです。
染料は「茜」の根を乾燥させたものになります。
染色は、茜を水で煮出して原液を抽出します。
先媒染法によるアルミ媒染の後に、
染色を何度も繰り返して濃色に染め上げていきます。
色の変化では、
酸性にすると赤味がかった色合いに、
アルカリ性で青みがかった色合いになるそうです。
アルミ媒染でオレンジから赤、
鉄媒染で紫がかったグレー色、
銅媒染で茶色系、
という風に色の変化が生じます。
染色の世界も知れば知るほど奥が深いですねえ・・・
茜の絲で織った「爪掻本綴の帯」
とうがらしの赤い色で表現
来年の作品展では、「桜色」に挑戦したい!
と意気込む服部さん。
次回も楽しみにしています。