【リポート】「博多織・博多人形伝統工芸士認定記念展」リポートVOL.2!
12年以上高度な技術と技法を保持し伝統工芸士に!
福岡を代表する日本の伝統的工芸品である「博多織」から8名、「博多人形」から1名、計9名が伝統工芸士として新たに誕生しました。
伝統工芸士9名の皆さんのコメントと作品をご紹介します。
<博多織>=製織部門=
相澤久美子さん(博多織技能開発養成学校卒業(5期生))
〖コメント〗
「気持ちを新たにして、ますます1日1日をしっかり頑張っていきます。」
作品名 左「白ひらり」 中央「薄暮」 右「シンフォニー」
ー作品への想いー
「シンフォニー」は、白と黄色の配色を考えながら縦の柄が横に見えるように工夫しています。
女子会に締めていけるような明るい色使いにしました。
上石鈴代さん
〖コメント〗
「一本でも多く織っていく事で、会社や業界の成長と繁栄を願いこれからも頑張ります。」
作品名「紗窓」
北村明美さん
〖コメント〗
「たくさんの方に博多織を締めていただけるよう努力を重ねていきます。」
作品名「佐賀錦」
植村由枝さん (博多織技能開発養成学校卒業(5期生))
〖コメント〗
「技術向上、伝統継承のため、日々精進して邁進いきたいと思います。
作品名「筑前間道」
宮嶋美紀さん(博多織技能開発養成学校卒業(5期生))
〖コメント〗
「博多織の製品を生み出し作り続けることを軸とし、次世代に博多織や様々な伝統的工芸品を繋ぐ役割を行っていくことも自分の大切な活動のひとつだと思っています。」
作品名 左「雨のあと~夕陽~」 右「寿代」
小林顕子さん(博多織技能開発養成学校卒業(2期生))
〖コメント〗
「手織りの博多織を持つことの意味を高め、親しみと愛着を持ってもらえるものを作るために、知識・技術の向上と安定した品質の維持、供給に努め、後世に残せる作品や技術の積み重ねを目指していきます。
作品名「千織 小林総浮 花飾回廊」
瓜戸幸子さん
〖コメント〗
「向上心を持って仕事に取り組みたいと思います。」
<博多織>=染色部門=
大賀学さん
〖コメント〗
「これからもいろいろな色を自分の手で作り出していきたいです。」
<博多人形>=総合部門=
齊藤英基さん
〖コメント〗
「これからも伝統工芸士の名に恥じる事のない仕事をし、ますます努力していい人形をつくっていきたいと思います。」
作品名:歌舞伎「蛇柳」より 怒髪天を衝く
ー作品への想いー
「災いを招く蛇が柳の木に変えられたと伝えられる「蛇柳」の怨霊を鎮める金剛丸照忠の表情に注目して欲しいです。歌舞伎で「押戻(おしもどし)」という演出があり、大きな竹を使って蛇柳の怨霊を押し戻す場面で、顔の表情「気迫」溢れるようすを表現しました。」
「夢」がある。次世代の後継者を育てる学校
伝統工芸は全国的にも後継者不足が課題ですが、10年後20年後の未来に向けて次世代に繋ぐために
博多織と博多人形には作家を育成する学校があります。
今回、博多織の技術を学ぶ「博多織技能開発養成学校」の卒業生から4名、博多人形師を育てる「博多人形育成塾」の修了生から1名が認定されました。
ここで夢を持ち、夢を叶えることができました。
伝統工芸を取り巻く環境は厳しいと思われがちですが、このように努力すれば「夢」がある。ということを知ってもらえると嬉しいです。
作品展は4月2日(日)までですので、多くの方に見に来ていただければと思います。