2020.7.28 【リポート】「夏のイッピン展」リポートVOL.3
「夏のイッピン展」リポートVOL.3
今日は、博多張子についてご紹介します。
博多張子は江戸中期、
博多御用商人が大阪で張子を学んだとされています。
博多の町ではおきあがりこぼしが
庶民の暮らしの中で親しまれてきました。
昭和30年代頃までは、
大晦日に「姫だるま」を売り歩く姿が多く見られ、
各家庭でお正月に「姫だるま」を飾り
1年の縁起を願うのが習慣だったようです。
博多張子は、
「男だるま「姫だるま」「虎」「タイ」「フク」
「面」「ぼてかずら」が代表的なものになります。
これらは主に縁起物として私たちのくらしの中で使われています。
「だるま」は、1月8日から11日まで
十日恵比寿神社で行われる正月大祭の、
福引の景品として恵比寿だるまが作られています。
「タイ」や「フク」は、
昔は福笹につけ「さげもん」という縁起物に使われていました。
「面」や「ぼてかずら」はお祭りで、
博多どんたくのパレードで張子の面をつけて練り歩く姿や、
博多にわかのみなさんが
頭にかぶっているかつらなどで使われています。
今回の作品展は、
創作張子を中心に、夏らしい作品をご覧いただきます。
まずは伝統的な「だるま」から。
博多張子は縁起物なので通常は
厄除けの意味を持つ「赤いだるま」です。
今回出品いただいた「だるま」は、
「夏」らしさと「健康」を意味する
「緑」を使った「緑のだるま」です。
作者/三浦隆 作
「男だるま」
続いては「創作張子」。
今回の作品展のために作っていただいた
イッピンたちをご紹介します。
作者/河野正明 作
<なまずシリーズ>
「なまずとサル」
なぜサル? なのかは、
作品展の会場に来ると分かります・・・
「なまずとカエル」
カエルの手と足を見てください。
なまずに振り落とされないように、
ひげに必死につかまっている細かな手と足の表現が
とってもキュート^^
「なまずとだるま」
「タイ」「フク」
作者/三好由美子 作
「クジラ」
「金魚大」
「金魚小」「クジラ小」
「タイ・フク小」
ひとつひとつ丁寧に作っているので、
表情もひとつひとつ違います。
自分好みのものを探すのも楽しいですよ。
次回は、博多人形を紹介します。