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2020.12.06

2020.12.6【リポート】「灯源郷への誘い」リポートVOL.3

「灯源郷への誘い」リポートVOL.3



昨日、今日と、
毎日新聞さんと西日本新聞さんに紹介していただき、
作品展を見に来られる方で朝から賑わいました。



実演コーナーでは、
来年の干支・丑の型や、
型から抜いたばかりの生地が並んでいます。







期間中毎日、西山さんが実演しており、
丑の生地をひとつひとつ丁寧に仕上げているようすが
目の前でご覧いただけます。














工房に行かないと、普段なかなか見る事ができないので、
来館された方はラッキーです^^



西山さんの干支は“神シリーズ”で毎年作られており、
来年の干支人形は「丑之神」です。

読んで字のごとく「神々しい」と毎年人気のシリーズです。


只今当館で「丑之神」を絶賛制作中です^^


西山さんは、
「高いところに飾って一年を祈願してもらえたら」と、
ひとつひとつの作品に、その想いを込めて作られています。




今回展示されている作品は、
アロマライトだけでなく、
博多人形の一部に陶磁器素材を使った
「聖一国師」や能ものなど幅広い作品がご覧いただけます。



【作品の一部】

作品名:「疫病退散 聖一国師」

<聖一国師について>
鎌倉中期、博多の町で疫病が蔓延した際に、
病の収束に貢献した聖一国師は、
疫病退散を祈願するため、施餓鬼棚に乗り、
お浄めの水を撒き、町中を浄めて回りました。

そして、これが「博多祇園山笠」の起源といわれています。















数珠など装飾品も細かな細工が施されています。








コロナ禍で世界中が混乱している今、
はるか昔に疫病を乗り越えた時代に想いを馳せて、疫病退散を願って制作。
人々に生きる力を与えた「聖一国師」の姿を描きました。



浄めの水が撒かれている瞬間の部分と柄杓、
水桶に陶磁器素材を使いみずみずしさを表現















西山さんの得意とする
「能もの」の作品もご覧いただけます。



作品名:「羽衣」
この作品は、能の「羽衣」の演目を表現しています。

<「羽衣」について>
ところは駿河の国三保の松原。時は春の朝。
漁師の白龍は、松にかかった美しい衣を一領見つけ、家に持ち帰ろうとします。
そこに天女が現れ、その衣は天人の羽衣で、
これがなくては天に帰れないと嘆きます。

そこで白龍は、衣を返す代わりに、舞を望みます。

衣を身につけた天女は、天上の妙なる様を舞ごとで表現し、
天上界に負けない三保の松原の春の素晴らしい景色を祝福し、
数々の宝を授け、天空へと消えていきます。













羽衣の装束の柄、袖のしわや流れるような質感、
頭につけている天冠の装飾の細かさなどじっくりご覧ください。








作品名:「井筒」

















作品展は、12月8日(火)までです。