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2020.11.30

2020.11.30【リポート】「肥後の民工芸品展」リポートVOL.3




「肥後の民工芸品展」リポートVOL.3




熊本の伝統工芸が集結した「肥後の民工芸品展」は、
いよいよ明日が最終日です。



今日は、熊本の郷土玩具を紹介します。



<彦一こま> 

「彦一こま」は、
九州の民話「彦一とんち話」に登場するタヌキがモデルとなっています。
分解すると笠・頭・胴体・尻尾・土台それぞれが
コマとなる遊び心のあるとても愛らしい郷土玩具ですね。
縁起玩具としても広く愛されています。


井芹眞彦 作







この愛らしいタヌキの
笠・頭・胴体・尻尾・土台が
コマとして遊べるすぐれもの^^







<肥後こま>

肥後こまは、
江戸時代から玩具や縁起ものとして作られており、
明治以降は子どもの玩具、鑑賞用土産品として親しまれてきました。

種類もトンボ、チョンカケ、ヒネリダルマ・・
などなど13種類もあるそうです。

色鮮やかな肥後こまの色には深い意味があるようです。

赤は(心臓)、黄は(肝臓)、緑は(腎臓)、
黒は(すい臓)、色を付けていない無色は(肺)を意味し、
身体の五臓を現し、健康長寿への願いが込められているそうです。



竹原栄太郎 作

ニダン






変わり独楽



これは1つで6種類のこまが楽しめますね~









<木の葉猿> 

今から1300年余前の奈良時代、
木の葉の里に、侘び住まいをしていた都の落人が、
夢枕に立った老翁のお告げによって、奈良の春日大明神を祭り、
木葉山の赤土で祭器を作り、残りの土を捨てたところ、
猿に化した、という伝説から生まれたということです。

以来、悪病、災難除け、夫婦和合、
子孫繁栄の守り神とされるようなったそうです。


粘土を手びねりで形作り、
3日から一週間かけて乾燥させ、素焼きで焼き上げます。

出来上がりは赤茶色ですが、これをさらに煙でいぶして、
独特の黒っぽい色に仕上げるそうです。

彩色は、昔ながらの白と赤と群青色の三色で絵付けを施すと
とってもユニークなお猿さんに変身します^^



永田禮三 作

団子猿












馬乗り猿









三匹猿








この熊本と福岡の交流事業は、
次回は福岡・博多の伝統工芸品を熊本で紹介します。
来年2月17日(水)~25日(木)まで、
くまもと工芸会館(熊本市南区川尻)で
「筑前博多の伝統工芸品展」を開催します。


お楽しみに!