2020.11.26【リポート】「肥後の民工芸品展」リポートVOL.1
「肥後の民工芸品展」リポートVOL.1
今日から、熊本の伝統工芸品「肥後象がん」をはじめ
「肥後てまり」や「肥後の郷土玩具」などを紹介する
「肥後の民工芸品展」が始まりました。
今日は、「肥後てまり」と「肥後まり」を紹介します。
「肥後てまり」は、
江戸時代、城勤めの奥女中たちが手遊びで作り始めたものが、
各地の城下町に伝わり、代々肥後の女性に受け継がれてきたそうです。
芯にヘチマを使い、フランス刺繍の糸を使用しています。
美しい柄は、亀甲つなぎや麻の葉など伝統的な模様から幾何学模様まで
幅広い模様で刺繍を施しています。
その色鮮やかな作品が魅力です。
今回は、クリスマスの柄も登場しています!
しかし、肥後てまりの中身が“へちま“だったとは・・・
鶴田さんに、制作工程を見せていただきました。
【作品の一部】
肥後てまり
伝統的な柄
クリスマスバージョン
かんざし
ピアス・イヤリング
「肥後まり」は、
江戸時代中期に木綿が一般の人々に手に入りやすくなり、
「手まり」は全国の主な城下町で盛んに作られるようになり、
正月の玩具や雛祭りの飾りとして使われていました。
そして江戸時代から伝わる各地のてまりを参考にして、
昭和40年頃から作り始められ、
現在、熊本国際民藝館で肥後まりの会を中心に作られています。
芯にもみがらを使い、天然の植物染料で染めた木綿糸を使用します。
伝統の13種の柄を配色の変化で手かがりして作られています。
【作品の一部】
ネックレス
ヘアピン
今日と明日27日(金)は、
肥後てまり作家の鶴田美知子さんによる
「てまりづくり」の実演を行っています。
繊細な細工のようすを目の前でご覧いただけます。
実演のようす