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2020.04.28

【リポート6】≪癒しシリーズ②≫「知って・誇ろう!福岡・博多の伝統工芸」










「知って・誇ろう」をテーマに、福岡・博多の伝統工芸を紹介するリポート。

「癒しシリーズ」第二弾は、「博多張子」でお届けします。


博多張子の歴史は、江戸中期、博多の御用商人が上方(大阪)へ、
その技法を学びにいって広げたとされています。


張子という名称は、
木や粘土の型に和紙と新聞紙を張り付けて型から抜いて
つくることから。
親型から子型がつくられるということで
「張子」といわれる説もあるそうです。


縁起物でもある張子は、ダルマ、虎、タイ、フク、お面、
ぼてかずらや創作張子などが作られています。









【ダルマ】





【お面】






【タイ・フク】






博多の町では「ダルマ」は、大みそかに売りに来る
姫ダルマをお正月に神棚に供えていたそうです。



張子のダルマは全国いろいろな特徴がありますが、
博多張子のダルマは、赤をベースに、松竹梅の模様を描き、
金粉を施しているのが特徴です。







赤い色は厄除けの意味があり、
松竹梅は、めでたい柄ということで描かれ、
縁起よく金粉を使っています。

さすが、商人の町らしいですね。





















もうすぐ端午の節句なので、
兜をかぶせて端午の節句バージョンにしてみました。



そして「虎」は、男の子が誕生したら
「端午の節句」に飾り、子どもの成長を祈っていたそうです。





昔は、赤ちゃんが虎の背中に座れるくらいの大きな「大虎」が
主流だったようですが、今は小さなサイズが好まれ「豆虎」が人気です。













顔いっぱいに広げた大きな口とキバで迫力を
出しつつも愛らしい表情が何とも魅力的です。



紹介しているのは写真ですが、
ご覧いただいている皆さんには季節感を、
おうちにいるお子さんたちには、縁起物を
楽しんでもらえればと思います。



このようにすべて手作業で丁寧につくられているので、
量産は難しいですが、作家さんたちの努力で、
干支ものなどの創作張子もつくられ人気となっています。


【創作張子】













みなさん、博多張子の魅力を知っていただき、
縁起物のひとつとして張子を加えてみてはいかがでしょうか。