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最新情報

2021.10.28リポート

【リポート】「梶原博多人形工房 源氏物語貝絵展」リポート!

博多人形師・梶原正二さんによる源氏物語54帖の場面を

貝絵の中に表現した作品展は残すところあと3日です。

構想から10年以上かけて昨年完成した作品54点。

まず驚きは、貝絵の貝の部分です。

こちらは本物ではなく、博多人形の粘土で作られており、

殻頂の部分

模様のグラデーションやツヤなどリアルに表現されています。

ご覧いただいたお客様も、

「えっ貝かと思った」とみなさんびっくりされています。

これが博多人形師さんの真骨頂、リアルさですねえ。

この貝絵が作られていく工程は、

貝の型に粘土を押し入れてそれをまた型から押し出します。

この時点では、内側は平なので、

平らな部分を丁寧にはがしながら内側に丸みを出していきます。

それからようやく下書きをして彫り込んでいきます。

彫り込みが完成したら、焼成します。

焼成した素焼きの状態がこちら

素焼きした生地に下地を塗ります。

下地を塗った状態がこちら

彩色前に金箔を小さく切って貼っていきます。

その後、彩色を施して完成です。

この工程を踏まえたうえで、作品を見ていただくと、

より造形の繊細さ、彩色の美しさが実感できるかと思います。

写真では伝わりにくいですが、

手のひらサイズのこの小さな貝の内側に表現された

源氏物語の名場面(一部)をお楽しみください。

第一帖「桐壺」

第三帖「空蝉」

第五帖「若紫」

第七帖「紅葉賀」

第八帖「花宴」

第十二帖「須磨」

第十八帖「松風」

第十九帖「薄雲」

第二十帖「朝顔」

第二十一帖「「少女」

第二十三帖「初音」

第二十四帖「胡蝶」

第三十二帖「梅枝」

第三十三帖「藤裏葉」

第三十五帖「若葉下」

第三十六帖「柏木」

第三十九帖「夕霧」

第四十四帖「竹河」

第四十八帖「早蕨」

第四十九帖「宿木」

第五十二帖「蜻蛉」

来年の干支「トラ」の干支人形も販売しています^^

作品展は10月31日(日)17時までです。