2020.6.3 【リポート】「博多人形伝統工芸士会作品展」リポートVOL.1
「博多人形伝統工芸士会作品展」リポートVOL.1
6月4日(木)から始まります「博多人形伝統工芸士会作品展」。
まずは、伝統工芸士についてご紹介します。
伝統工芸士とは、
経済産業大臣指定の伝統的工芸品の製造に従事している技術者のうち、
高度な技術・技法を保持していると認定された方々のことです。
産地で12年以上の経験を有し、実技・知識・面接試験をクリアした、
産地の技術者のリーダーとして、後継者の育成、産地振興などで
活躍を期待される存在です。
現在(平成30年度時点)、全国で3,977名が
伝統工芸士として活躍されています。
博多人形伝統工芸士は37名のみなさんが活躍されています。
今年は、博多人形から5年ぶりに9名、伝統工芸士に認定されました。
次に、「博多人形伝統工芸士会」について。
博多人形伝統工芸士たちによって、
昭和58年に「博多人形伝統工芸士会」が発足されました。
「博多人形伝統工芸士会」は、伝統的技術保持者として、
伝統的な技術・技法の継承・向上に努めるとともに、
その良さを紹介して需要喚起を図り伝統工芸展の開催などの
事業活動を行っています。
今回の作品展は、新たに認定されたみなさんも加わり、
20名の匠の技をご覧いただきます。
「秋韻」(1品作) 小副川 祐二 作
髪飾り、衣のひも、金具にいたるまで、装飾も粘土で細かくつくられています。
「番匠」(1品作) 小副川 太郎 作(新規加入者)
職人の筋肉美
着物の重なり具合や、着物の柄1本1本まで細かな仕事が施されてます。
「創」(1品作) 緒方 恵子 作(新規加入者)
縄文時代に作られた「赤漆塗の櫛」。
先人から受け継がれている
ものづくりへの敬意と感謝を込めてつくられています。
「蘭陵王」(1品作) 梶原 正二 作
喜ばしい良き日に祝い舞う舞楽蘭陵王を力強く表現した作品。
面細工のリアルさ
見る角度で表情の変化が楽しめる表現力
衣装の柄、袖のふくらみ、指先の細部にいたるまで
細かな仕事が施されています。
明日以降もHP【リポート】にて、
日替わりで、作品と作家さんを紹介していきますのでお楽しみに。