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2021.07.18リポート

【リポート】「博多人形と現代技術のフュージョン~美ら風~未来へ~リポート!

現在開催中の「博多人形と現代技術のフュージョンー美ら風―未来へー」は、

博多人形師・稲富昭満さんとクリエーター・甲斐ゆきのさんによる

初のコラボ展です。

―ものづくりへのこだわりー

人形師歴65年の稲富さんが制作の際に

常に心掛けているのが「白の表現力」だそうです。

弟子入りしてから今まで、

一貫して白を追求しながら作品をつくり続けています。

甲斐さんは子供の頃から刺繍が好きで、

いろいろなものに刺繍をしていたそうです。

平面に刺繡をしているうちに立体にしたら

もっと表現力が広がると作り始め、

現在のような立体刺繍でさまざまな作品をつくられています。

ーコラボが誕生したきっかけー

今回のコラボ誕生について甲斐さんは、

お客様からの声で

「アクセサリーを使わない時もしまっておくのではなく、

見せられたらいいのに」というのを聞いて、

博多人形と一緒に飾ったら、オブジェとして、

アクセサリーとして身に付けることもできると思い、

稲富さんに声をかけたそうです。

―コラボへの想いー

今回の作品は、

稲富さんによる“白を追求した”美しい女性の作品に合わせて、

甲斐さんが彩るアクセサリーで

流れるような動きと色が加わわることで新たな“美”が生まれています。

花吹雪

稲富さんは、色をたくさん使いすぎると白の表現が伝わりにくくなるため、

これまで敢えてあまり色を入れてこなかったけれど、

今回は「沖縄」をイメージしたかったので、

淡い赤・青・緑でサンゴ礁やハイビスカス、沖縄の海を表現したそうです。

「人形に合わせて表現する甲斐さんが大変だったかもしれませんね。」

と振り返ります。

甲斐さんは

「人形を見て、直感で感じて浮かんだ花もあれば、

悩みに悩んで思い描いた竜宮城をイメージしたサンゴ礁の風景など、

ひとつひとつ、稲富さんの想いを感じながら自分の想いをのせて表現しました。

見ていただく方には、皆さんそれぞれ自由に感じていただけたら嬉しいです。」

Fly me

甲斐さんの表現するアクセサリーは、オブジェでもありますが、

実はイヤリングやピアス、ブローチ、ネックレスなど

アクセサリーとして身に付けることもできます。

この作品は、

流木や小枝、落ち葉などを使って、絵のように表現した作品です。

是非、目の前でじっくり見ていただければと思います。