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2019.03.17イベントカレンダー

【リポート】「木村博多織手織り専門工房展」リポート!

「木村博多織手織り専門工房展」リポート!


博多織の手織り職人・木村佐次男さんと娘・ゆき子さんの作品展は、
当館でも定期的に行われており、木村佐次男さんの人柄と、
60年以上の経験と技術で織りなす作品に魅了され、
多くのファンが訪れています。






帯はもちろん、バッグや財布、ストールなど、
日常的に使える小物も充実しており、
100点以上の作品がズラリと展示されています。


絹糸の色使いも豊富で、春らしいピンク系の作品が目を引きます。





そして今回是非、見て頂きたい作品は、
娘・ゆき子さんの想いを、父・佐次男さんが受けるかたちで
20年ぶりに復活させた、まぼろしの「さざ波筑紫」です。




20年前に、木村さんがデザインからすべて手掛けて織った
「さざ波筑紫」は大変人気の作品となり、帯も小物も売れてしまい、
他の作品も制作しなければならないこともあって、
この20年間作られていなかったそうです。

この作品は、波筬と言われる波の形をした筬に緯糸を打ち込んで
美しい曲線を織り上げる技法で、長年の経験と技術そして集中力を要するもので、
木村さんはこの作品に、1年の期間をかけて織り上げたそうです。

ゆき子さんがこの作品をもう一度織ってほしいという想いを伝え、
2019年3月、新作「さざ波筑紫」が織り上がりました。






その作品は、美しい波の曲線に上品な色使いと細かなデザインが施され、
さらに新たな、世界にひとつだけの「さざ波筑紫」の誕生です。

工房が筑紫野市にあることもあり、
作品名に筑紫と入れた木村さんの想いも伝わってきます。





織り上げたばかりの「さざ波筑紫」、
その渾身の帯、長財布、名刺入れの作品をお楽しみいただけます。

作品展は、3月19日(火) 17:00までです。