【リポート】「2016博多織伝統工芸士作品展」リポートVOL.03!
「2016 博多織伝統工芸士作品展」リポートVOL.03
今年の作品展は、「技術を主張した作品」が多いと
紹介してきましたが、今日のリポートも
その匠の技の作品を紹介します。
博多織伝統工芸士 製織の匠・豊原義紀さんの作品
「真綿紬の里」

博多織は、織る際に必要な道具として筬(おさ)というのがあります。
筬(おさ)は、機に仕掛けた経糸の密度と織り巾を決める道具として使われています。
上記の作品は、その筬を使わずに専用のクシで緯糸を打ち込んでいく技法で織った、
真綿紬の帯です。
これは昔からある技法だということですが、
今ではあまり誰もやらない技法だそうです。
今回、豊原さんが匠の技で再現して織ったものです。
もうひとつの匠の技は、
博多織伝統工芸士 松浦長治さんの作品
落ち着きのあるピンク色が独特です。

昭和60年代に織られた作品で、
「ヌルデ」の草木染にて染色加工された作品。
昭和60年代までは、博多織の特徴として盛んに織られていたものでしたが、
材料の高騰により、今では織られていないそうです。
「ヌルデ」という植物に寄生したアブラ虫類の巣から
タンニンを出して糸に吸着させ、独特の渋みの風合いと、
糸が膨れて増量するので、その膨らみも風合いになるのが
特徴だそうです。
「ヌルデ」の実物

今では途絶えてしまった技法の草木染の博多織、
貴重な作品です。
「2016博多織伝統工芸士作品展」は10月11日(火)までです。
皆さん是非お越しください。



