【イベント】「第24回はかた伝統工芸館 匠と語る夕べ」とは
はかた伝統工芸館では、歴史のある伝統工芸品の展示や
週替わりで、最新の伝統工芸品や作家さんを紹介し、
情報発信を行っています。
その中で、作家さんに焦点をあて、ものづくりのすばらしさや
想いを語っていただき、より身近に伝統工芸を知っていただく機会
として、「はかた伝統工芸館 匠と語る夕べ」を開催しています。
今回で24回目となります。
「第24回 はかた伝統工芸館 匠と語る夕べ」では、
養蚕から博多織までの一貫生産を目標とした、
”まゆ姫の夢プロジェクト”の大内田明子氏と荒木希代氏
をお招きしました。
大内田氏の養蚕した蚕から作った糸を荒木氏が
着物や帯にして活動しているお話や想いなどを語っていただきます。
「養蚕」とは?「博多織」とは?をもっと深く学びたい方に
おすすめのイベントです。
ここで、博多織を織るための大切な「養蚕」について
プチ情報をご紹介します。
絹を上質な織物に仕上げるには、絹糸を生み出す
「蚕」の一生を知る事からはじまります。
≪蚕の一生≫
【蚕卵】 直径1㎜の楕円形をしている(11日間)
【毛蚕】 孵化して毛蚕となる(体長3㎜ 4日間)
【1齢】 1眠・脱皮(体長7㎜ 4日間)
桑の葉を食べるのをやめ動かなくなる。
【2齢】 2眠・幼虫(体長12㎜ 3日間)
【3齢】 3眠・幼虫(体長2.5㎝ 4日間)
【4齢】 4眠・幼虫(体長4㎝ 6日間)
【5齢】 幼虫が桑の葉を盛んに食べる時期
(体長7㎝ 8日間)
【熟蚕】 桑の葉を食べなくなり、カイコが透明
(乳白色)になる。繭作りを始めるので、マブシに
移す。
【営繭】 2~3日で繭ができる。
(糸の太さ0.002㎜ 長さ800~1500m)
【収繭】 カイコが繭を作ってから羽化する前に、
マブシから繭をかき集める。
繭を乾燥させたものを煮て糸を取り出す。
このように、「博多織を知るには、蚕の一生を知る!」
というように伝統工芸は奥深いのです。
※イラストの資料協力
「BROCHIER SOIERIES La Soierie de Saint Jean」
みなさん、
「養蚕」と「博多織」をテーマに、楽しく学べる
「第24回 はかた伝統工芸館 匠と語る夕べ」は
8月6日(土)19時からです。
是非、ご参加ください!