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2015.04.02イベントカレンダー

【リポート】4月2日(火)「博多人形師育成塾 塾生作品発表会」リポート!

只今開催中の「博多人形師育成塾 作品発表会」
リポートをお届けします。

「博多人形師育成塾」については、HPで紹介していますが、
その博多人形師育成塾の2期生と3期生の作品発表会の
作品を紹介します!

今回その作品の中から優秀作品として
「最優秀賞」1名「優秀賞」2名が選ばれました。

塾生は、1年~2年の期間受講し、職業も様々、
年齢も20代から40代まで幅広く、
この短い期間にすばらしい作品を作りあげています。

まずは、優秀作品3名の作品を紹介します。

【最優秀賞】 作品名「一葉観音(いちようかんのん)」 作者:青木利絵(3期生)
総評:「全体のバランス、色使い、色付けが総合的に良かった」
<本人コメント>
「体の向きや衣紋の流れなど、粘土らしい“柔らかさ”を表現するのが難しかった。
もう少し粘土の素材に慣れて良さを引き出せるようになった時に、
もう一度作ってみたいです」








【優秀賞】 作品名「抗う(あらがう)」作者:藤野由貴子(3期生)
総評:「特に彩色に手間をかけているところ。
    細かなところまで手を抜かず、色付けをして仕上げているところに評価。」
<本人コメント>
「戦国武将を作りたくて、資料を探していた中に、おもしろい武将のポーズを見つけ、
今回の作品で表現しました。甲冑の柄の彩色に苦労したのでそこを見て欲しいです。」









【優秀賞】 作品名「ひるさがり」 作者:馬場﨑妙子
総評:「全体のバランス、色使いが良かった。
    女性と猫のやわらかな表現力も評価。」
<本人コメント>
「自分が博多人形を見るときに感じる、
ゆったりとした幸せな雰囲気を表現したくて、
女性と猫がくつろぐ様子で表現しました。
猫の表現が難しく何度も作り直して苦労しました。」








続いて、2期生の作品を紹介します。

【2期生作品】
作品名「みかんの花」 作者:中川絵里(2期生)
「子供の頃の楽しい遊びを、幼児とは違う女の子の愛くるしさで表現しました」



作品名「きょうだい けんし」 作者:東郷文佳(2期生)
「子供の頃の思い出を作品にしました。子どもらしさを表現するのが難しかったです」




作品名「春びな・願ふ」 作者:荒木千草(2期生)
「世界にひとつだけの雛人形を作りたかった。十二単、衣装がとても難しかった」



作品名「細川ガラシャ」 作者:前田小百合(2期生)
「博多人形は女性像というイメージが自分の中にあったので、
お姫さまを自分なりに表現しました。着物の流れ方や、
模様の絵付け、全てにおいて難しかしく時間との戦いでした。」




作品名「美留藻の発見」 作者:森山圭子(2期生)
「白髪小僧に出てくる美留藻の強い女性を表現しました。
立ち姿なので、たおれない様に作るのが難しかったです。」




作品名「方臘(ほうろう)の乱」 作者:永嶋優喜(2期生)
「荒々しい人物を作ってみたかった。
まだまだ未熟ですが、顔の表情を見て欲しいです。」



作品名「ひだまり」 作者:森川早苗(2期生)
「大好きな博多人形を動物で表現してみたかった。
2体の体のバランス、縞模様、毛並みが難しかったです。」



作品名「酒盗(しゅとう)」
城孤社鼠(じょうこしゃそ)・令理執鼠(れいりしつそ)・猫鼠同眠(びょうそどうみん)
作者:榎木友亮(2期生)
「動物が好きなので、博多人形で表現したかった。時間に追われながらも作り上げました。」



作品名「火消し浪人」 作者:原口正嗣(2期生)
「火消しの熱い熱気を表現してみました。
作っていくうちに、粘土の形がどんどん変わって縮んでいくので、苦労しました。」




続いて、3期生の作品です。

作品名「半次」 作者:伊藤博文(3期生)
「祖父の伊藤半次が、太平洋戦争中に戦地から送り続けた絵手紙を
博多人形で表現したかった。70年前に絵手紙を書いた祖父の気持ちを
感じることができました。」




作品名「わぁ~い!わい!」~生後6か月の快挙~ 
作者:阿部智子(3期生)
「日々めまぐるしく成長する娘の愛らしい姿を表現しました。
体の部分が一番苦労しましたが、楽しく作ることができました。」



作品名「お鶴さん」 作者:坂井達哉(3期生)
「“母になる幸せ”をイメージし表現してみました。
物づくりが大好きなので、日々新鮮な気持ちで作り上げました。」



作品名「老剣士」 作者:熊秀人(3期生)
「“和”を題材に作りたいと思い、剣道の居合のシーンを雑誌で見て、
これでいこう!と思いました。居合の動きを表現するのに、
裾のしわや動きのつけ方を考えました。顔と刀の彩色には時間をかけました。



作品名「春の弁天さま」 作者:峰恵津子(3期生)
「カラフルでPOPな人形を作りたくて、この作品を選びました。
琵琶の音色が聞こえてくるようなイメージで作りました。」



作品名「金と銀」 作者:森重佳英(3期生)
「色使いには気をつけて作りました。
土の性質を考えるところが苦労しましたが、
次はもっと魅力あるものを作りたいです。」



作品名「悪代官」 作者:松川博(3期生)
「粘土の特性に慣れるまで時間がかかりましたが、
重みのある人形に見えるように、こだわりました。」



作品名「子供山笠」 作者:栗原祐輔(3期生)
「7月生まれで、博多の象徴的なものを作りたいと思いこの作品にしました。
全てのことがはじめてだったので、大変でしたが、楽しかったです。」



作品名「香椎コンドル17番」 作者:城田美由紀(3期生)
「息子の成長を想い出に残そうと博多人形で表現しました。
母親の想いを感じて頂きたいです。」




作品名「どんたくおやこ」 作家:領地淑乃(3期生)
「喜びに溢れた様子を表現したかったので、この作品を作りました。
親子の体のバランスをとるのに苦労しましたが、
女の子の服のデザインは楽しくできたので背中も見て欲しいです。」



作品名「豪」  作家:伴なつみ(3期生)
「作っていて楽しい、この瞬間を作りたい。
という想いでこの作品を選びました。
表現したかったものが形にできて嬉しいです。
人形と正面から向き合って見て欲しいです。」



作品名「悟空」 作家:川脇綾(3期生)
「博多人形で、好きな京劇を題材に動きのある作品を作りたかった。
思うようにできず苦労しましたが、ポーズにこだわりました。」



作品名「七五三」 作家:間洋子(3期生)
「子供の七五三の時に着た着物を記念に形に残したいと思いこの作品を作りました。
彩色では思った色がでず、苦労しましたが、形に残せました。」



作品名「お望みを叶えます」 作家:浅田純子(3期生)
「アラジンと魔法のランプをイメージしました。
金のランプではなく、金の急須から福々しい大黒様の魔人が出てきて、
あなたの夢を叶えます。」




以上26名の塾生による作品でした。

最終日4月7日(火)は、優秀作品の表彰式を行いますので、
その様子もまたリポートでお届けします。
お楽しみに~^^