【リポート】3月18日(水)博多織元(有)協和織工場「創業100年展」リポート!
3月19日(木)から開催のイベント
博多織元(有)協和織工場「創業100年展」リポートをお届けします。
協和織工場さんは、大正3年に設立され、
昨年、創業100年を迎えられた、博多織の織元です。
博多織伝統7品目のひとつである、絵緯(えぬき)博多の技法を得意とし、
クオリティーの高い正絹糸を使用し、主に着物の帯を製造する
ジャガードメーカーです。
今回は、全国各地で着物や和装小物を専門とする会社5社とコラボレーションし、
博多織の幅広い可能性を見出した、新たな提案となる作品展です。
これまでの博多織=帯だけでなく、帯地の多様化になった今の時代、
帯地で小物を作り、現代のライフスタイルにあったものを作り、
幅広い世代に博多織をもっと身近に使ってもらいたい。
という想いで、これまでも多くの帯地を使った商品を誕生させています。
今回は、浅草の老舗「高橋慶造商店」や福岡発お目見えの「豆千代」、
表参道などで若い世代に人気の着物ブランド「くるり」、
日本のブラックフォーマルの6割を生産している「岩佐」、
京都の呉服店「大原商店」とコラボしました。
この作品展で初お披露目のものもあり、博多織を新しい感覚で見る事ができます。
デザイン性はもちろん、バックなどの和装小物は、
「これが博多織?」と思わせるほど、新鮮です。
和装バッグですが、柄がデコってます!
ビジューやビーズじゃなく博多織の技法で織ってます。
そして、作品の数々を見ると、博多織の帯地で和装小物だけではなく、
インテリアや雑貨など、これまでに考えもしなったものが生まれる可能性もあります。
代表取締役の大和さんは、
「今回の作品展は、博多織の新しい提案をしています。
着物に興味のある方はもちろんですが、インテリアやデザイン関係、
雑貨や家具メーカーなど、是非、異業種の方々に見に来てもらいたい。」
と博多織の新たな可能性に期待しています。
当館でも、昨年より行っている、
「博多伝統工芸デザインラボプロジェクト」という活動があります。
地元のデザイナーさんと工芸士さんのコラボで商品開発をする
というプロジェクトです。
これまでに、「博多織×カオパオシュウのバッグ」、「ペットde博多人形」
「HAKATA WAPPA(曲物)」3つの作品が誕生しています。
今回の協和織工場さんの博多織に対する考え方で、
博多織の新たな使い方、可能性が広がってきました。
3月22日(日)までの作品展です、是非多くの皆さんのお越しをお待ちしています。