11月23日(日)「肥後象がん展」リポートVOL.2
「肥後象がん展」リポート(VOL.2) をお届けします!
はかた伝統工芸館で開催中の熊本の伝統工芸「肥後象がん展」。
週末は象がん作家の方々が週替わりで実演をしています。
今日は、麻生 翼さんによる実演で、見事な匠の技が目の前で見れ、
丁寧に作り方なども説明してくれます。
前回のリポートで「象がんとは。象がんができるまで。」を紹介しましたが、
もう少し掘り下げて紹介します。
1600年代初頭より熊本・肥後藩主・加藤清正に仕えていた
“林又吉”という鉄砲鍛冶が、
銃身に象嵌(ぞうがん)を施したのが肥後像がんの始まりと
言われているそうです。
加藤家改易後は、肥後細川家に仕え、後に刀鍔師に転向し、
肥後鍔が日本中の武士に愛されることとなったそうです。
肥後象がんの祖と言われる、
”林又七”の創る鍔のデザインと技はひときわ際立っていたそうで、
今なおその技法は熊本で受け継がれ親しまれています。
肥後象がんに使用する金銀の板は、
他の象がんと比べて厚く、ふくらみがあることから“高肉象がん”
ともよばれているそうで、
接着剤を使わず、鉄生地に金銀を打ち込み密着させますが、
厚い分、触るとふっくら感が伝わります。
そして錆を出しタンニンで煮沸かし、錆止めをすることで生まれる、
肥後象がん独特の黒い色を出す技法、
それらすべて手仕事で行われている手間暇かけた伝統工芸です。
実演に来て下さっている若手作家の麻生さんの作品を一部ですが紹介します。
香炉や文鎮など伝統的なものもありますが、比較的お買い求めやすい、
ペンダントやチョーカー、お札クリップなどおしゃれな作品もありますので、
是非見に来てください。
明日まで麻生さんの実演があり、
次回は11月29日(土)・30日(日)に稲田憲太郎さんの
実演がありますのでお楽しみに!
そして、いよいよ25日(火)に
熊本県PRマスコットキャラクター“くまモン”が
「肥後象がん展」の盛り上げにやってきますよ~
【くまモンバッジ】
【くまモンストラップ】
くまモン登場は10:30頃の予定です^^